別れ
2010年 04月 29日
サークルの後輩の訃報が届いたのは、昨日だった。
朝方、息を引き取ったらしい。
昨晩は満月だったようだけれど、あいにく雲に隠れて見えなかった。
一生のうち、その人のためだけに集まるのは結婚式とお葬式だ、という言葉を思い出した。
今日は、本当にたくさんの人が参列していた。
卒業以来初めて見る顔も少なくなかったのには、なんともいえない。
同い年だったんだよな。
まさかこんなにも早く旅立つなんて、そこまで進行していたなんて知らなかった。
メールだけでは実感できなくて、ちゃんとお別れしようと思って行ったけれど、遺品を見ても永眠る彼を目の当たりにしても、この不思議な感覚の正体は結局はっきりしなかった。
ただ親御さんの気持ちを思うと、苦しくてならなかった。
彼は最後の時、何を思ったんだろう。
私はその時、何を思うんだろう。
誰にでも等しく訪れる絶対的な瞬間。
その時、私はやっぱりもっと生きたいと願う気がする。
悔いなく去ることなんて、できそうもない。
今を生きればこそ、余計にできそうもない。
こうして文字を連ねているこの一瞬にも、私たちは確実にその時に向かっている。
繰り返すだけの温い日常の中では、そんなこともまた忘れてしまいそうだけれど。
月の満ちた夜には、少しくらい思い出せるようでありたい。
冥福を祈ります。
朝方、息を引き取ったらしい。
昨晩は満月だったようだけれど、あいにく雲に隠れて見えなかった。
一生のうち、その人のためだけに集まるのは結婚式とお葬式だ、という言葉を思い出した。
今日は、本当にたくさんの人が参列していた。
卒業以来初めて見る顔も少なくなかったのには、なんともいえない。
同い年だったんだよな。
まさかこんなにも早く旅立つなんて、そこまで進行していたなんて知らなかった。
メールだけでは実感できなくて、ちゃんとお別れしようと思って行ったけれど、遺品を見ても永眠る彼を目の当たりにしても、この不思議な感覚の正体は結局はっきりしなかった。
ただ親御さんの気持ちを思うと、苦しくてならなかった。
彼は最後の時、何を思ったんだろう。
私はその時、何を思うんだろう。
誰にでも等しく訪れる絶対的な瞬間。
その時、私はやっぱりもっと生きたいと願う気がする。
悔いなく去ることなんて、できそうもない。
今を生きればこそ、余計にできそうもない。
こうして文字を連ねているこの一瞬にも、私たちは確実にその時に向かっている。
繰り返すだけの温い日常の中では、そんなこともまた忘れてしまいそうだけれど。
月の満ちた夜には、少しくらい思い出せるようでありたい。
冥福を祈ります。
by pterosauria | 2010-04-29 23:59 | Think about